真珠の質の見極め方!パールジュエリーを選ぶときのコツ

パールの粒

白やピンク、黒など豊富なカラーがある真珠は、貝から獲れる宝石です。

ジュエリーの世界ではパールと呼ばれることが多く、主に上品なコーディネートや落ち着いたファッションをするときに選ばれています。
たくさんの人に親しまれているパールには、どのような特徴や歴史が隠されているのでしょうか。

今回は、魅力あふれるパールの秘密を紐解いていきます。
良いパールを選ぶコツやパールジュエリーなどもご紹介しますので、大切な方への贈り物を検討中の方は必見です。

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この記事の監修者ジュエルフジミ編集部

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真珠(パール)の基礎知識とは?

一般的に、パールは二枚貝の体内で作られており、「天然物」と「養殖物」があります。

貝には、貝殻の素となる外套膜が存在しており、水中で貝の外套膜に砂や生き物入り込むことで自然に作られるパールが天然物だと言われています。
一方、「パールを育てられる種類の貝を一定のレベルまで育てる」「人工の核を貝の中に入れるなど」人の手で管理しながら作られるのが養殖物です。

パールができる仕組みをした上で、特徴や産地・歴史などを見ていきましょう。

真珠(パール)の特徴は?

パールは、ダイヤモンドのような鉱物ではなく有機物に分類されます。
独特のテリや美しい色を生みだしているのは核を取り巻く真珠層で、ジュエリーに使用されるような大きさになるまでには、たくさんの層を重ねるための長い期間が必要となります。

真珠層が厚く、表面のキメが細かい物が耐久性や光沢に優れていると言われていますが、天然物のパールはサイズが小さく歪んだ物が多いことが特徴です。
しかし、限られた種類の貝でしか作られず偶然の産物となるため、希少価値が高いと重宝されることも多いでしょう。

天然物と見た目だけで判断することは難しい養殖物のパールは、カットすると人工核が見られることが特徴となっています。
手に入りやすい価格で販売されていることが多いことも特徴のひとつですが、場合によっては高価で取引されることもあるようです。

真珠(パール)の原産地はどこ?

古来より、海や川、湖など貝の育つ環境であれば獲れる天然物のパールは、世界各地で産出していました。
養殖の広まった近代では、イランやアラビア半島に囲まれたペルシャ湾、インドとスリランカに挟まれているマンナール湾、アメリカ大陸、ヨーロッパなどが主な原産地です。

また、中国や日本といったアジア地域からもパールが生まれます。
日本国内の原産地は、奄美大島、石垣島、長崎県、熊本県、愛媛県、三重県、宮城県などです。
産出地域が幅広いのは、パールを作れる貝が1種類ではないことが理由のひとつでしょう。

地域によって色や大きさが異なるパールになるため、パールジュエリーのバリエーションも多くなっています。

真珠(パール)の長い歴史

パールは紀元前から人々に親しまれていたと言われているほど、古い歴史を持つ宝石です。
エジプトの女王であるクレオパトラが、酢に所有していたパールを溶かして飲んだという言い伝えは有名です。

マルコ・ポーロの著書である東方見聞録では、インドと日本で美しいパールが獲れると記され、大航海時代のクリストファー・コロンブスやバスコ・ダ・ガマがパールを発見するきっかけとなったとされています。

航海によって世界に広まっていったパールは、19世紀にペルシャ湾を征服したイギリス人に多く獲られました。
産出量が増えたパールは、ヨーロッパの王妃をはじめとする多くの人々に愛され続けたため、現代でも魅力的なジュエリーとされているのでしょう。

真珠(パール)の種類を知っておこう

真珠1粒
たくさんの場所で産出するパールは、獲れる地域によって区別されています。

ジュエリーを贈る前には、どのような特徴のパールが使われているか知っておくと良いでしょう。
パールの種類を6項目に分けてご紹介しますので、しっかりとチェックしてくださいね。

アコヤ真珠

アコヤ貝から獲れる真珠は世界でも一般的なパールで、日本では和珠とも呼ばれます。
現代でジュエリーとして使われているアコヤ真珠は大部分が日本産で、キメが細かく、透明感のあるテリが特徴です。
シルバーやゴールド、ブルーなどがあり、中でもピンクは肌を美しく見せるとして注目されています。

ジュエリーフジミでも、アコヤ真珠を使ったパールジュエリーは人気です。
「K10YG アコヤパール/ダイヤモンドネックレス」は、ダイヤモンドとパールの組み合わせが上品で、多くの方からご注文いただいています。

5~8mmサイズが多いと言われるアコヤ真珠ですが、小さいものは可愛らしくジュエリーとしても肌になじみやすいことが魅力です。
「【37】K10YG ベビーパールリング」は、2~4mmのパールをグラデーション状にあしらったおしゃれなデザインとなっています。

おすすめジュエリー:

淡水真珠

かつては日本の琵琶湖や霞ヶ浦で養殖されていた淡水真珠は近年、中国の湖や川で養殖されています。

カラス貝やヒレイケチョウ貝から獲れるパールで、2~10mmが一般的となります。
核を使わずに作るため、ドロップやオーバルなどさまざまな形ができることや、真珠層の巻きが良いことなどが特徴です。
カラーバリエーションも豊富で、オレンジやパープルといった鮮やかな色味を持つパールも多くあります。

南洋黒蝶真珠(黒真珠)

インド洋や太平洋を中心とした海域では黒蝶貝からブラックのパールが獲れます。

多くの黒真珠はタヒチが産出国となるため、「タヒチ黒蝶真珠」と呼ばれることもあるようです。
主に9~14mmサイズのグレーや漆黒といった色が特徴で、変わった形が生まれやすいパールです。
孔雀の羽に似た色を持つ個体はピーコックと言われ、高い価値があります。

南洋白蝶真珠

南洋珠とも言われるパールで、オーストラリアとインドネシアで多く産出されています。

元々、日本が南洋諸島を占領していたときに白蝶貝でパールの養殖を行ったことが始まりのようです。
暖かい海で育つため真珠層の成長が速いこと、養殖期間が長いことなどが影響し、層の厚いパールが採れやすくなっています。

ほとんどが10mm以上となることが特徴で、ゴールド系やシルバー系のパールが多く見られます。

花珠真珠

アコヤ真珠の中でも高いグレードのパールを花珠と言います。

無傷でゆがみの無い丸型をしており、巻きや光沢、色、仕上げなど全ての要素が整っていることが花珠真珠の条件です。
養殖物のアコヤ真珠で花珠真珠となれるパールは、5%程度だと言われるほど希少価値の高い存在となっています。

マベ真珠・アワビ真珠

パールはマベ貝やアワビ貝からも獲れる宝石です。
亜熱帯海域に生息するマベ貝からは12~20mmサイズの半円形をしたパールが多く、虹色の光沢が特徴となっています。

巻き貝であるアワビ貝は円錐型のパールが獲れますが、産出量が少ないようです。
日本近海やカルフォルニア湾、ニュージーランド、メキシコなど複数の原産地があります。
大きいもので15mmほど、グリーンやブルーのパールが多く見られます。

良い真珠を選ぼう!本物とフェイクの見分け方とは?

真珠のネックレスと花
パールには天然物と養殖物の他に、イミテーションやフェイクと呼ばれる模造品があります。
本物と見分けるには、重さを比べる、パールをこすりあわせる、蛍光灯で照らすなどの方法があると言われていますが、オーソドックスな方法は穴を開けた断面を見ることです。

本物のパールは断面が真っすぐでシャープになっており、キレイに穴が開いています。
一方、フェイクパールは断面がデコボコしていることが多く、穴周辺が盛り上がっていることもあります。
場合によっては穴が大きくなっていたり、塗装がはがれていたりすることもあるようです。

ネックレスやピアスなど、ジュエリーになっているパールは穴を開けてあることが多いため、気になるときは確認してみると良いでしょう。

まとめ

パールは古くから、たくさんの地域で人々を飾ってきた宝石です。
大切なジュエリーボックスに、パールをひとつそろえておくと上品な気分を楽しむことができるでしょう。

種類によってさまざまな特徴があるため、パールジュエリーを選ぶときは身に付ける方にピッタリなアイテムを選んでみてくださいね。

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