宝石には無色透明な物もあれば色がついている物もあり、色の種類も多数存在します。
地球の中で作られ出来上がる天然の宝石に、どのように自然と色がつくでしょうか?
宝石の魅力をます色の秘密を今回は紹介していきます。
目次
宝石とは
宝石とは、希少性が高く見た目が美しい鉱物のことを言います。
宝石として認められるには、①美しさ②希少石③耐久性の3つの項目において、一定の基準を超えていないといけません。
その価値の高さや美しさから、ジュエリーとして世に出回ることが多いです。
カラーストーンとは
カラーストーンとは、無色透明のダイヤモンドとは違い、ルビー、サファイヤ、ガーネットなどのように色味を持った宝石のことを言います。
人工で作られるわけではなく、地球上の天然の力で自然と色が着くのですが、一体どのような仕組みで発色しているのでしょうか。
少し難しいですが、簡単にご紹介いたします。
天然の宝石が色をもつタイミング
ほとんどの天然の宝石は地球の内部(主に地殻、マントル)で長い時間をかけて形成されます。
宝石が出来上がるには、マグマの熱い熱気、非常に高い圧力、緩やかな冷却過程が必要です。
その過程で起こる小さな違いが、それぞれの持つ色の違いに影響します。
天然の宝石が色をもつ仕組み
カラーストーンの発色には4つの要因があげられ、これらの要因は大きく分けて自色タイプと他色タイプの2種類に分けることができます。
自色タイプ:宝石の主成分自体が発色している
他色タイプ:宝石の主成分は無色だが、副成分が要因となり発色している
(主成分=その宝石を構成するのに必要な成分)
特に他色タイプの一つとしてあげられる「不純物の含有」が要因となって発色するパターンが多いです。
不純物は一般的には欠陥の一種であり、本来の物質の性質を損なう存在ですが、宝石においてはプラスに働くこともあるのです。
発色の要因①微量成分の含有
微量成分の含有とは、宝石が結晶する過程で主成分以外の微量な成分が入り込むことです。
例えとしてルビーとサファイアがあげられます。
これらは元々主成分は同じで、コランダムという鉱物です。
しかし、結晶する過程でそれぞれに微量成分が入り込み、その微量成分によってルビーは赤色を発色し、サファイアは青色を発色しています。
ただし細かくいうと、2つの宝石は自らが赤色と青色を発色している訳ではなく、「光の吸収」という現象によってそれぞれの色に見えています。
ルビーは赤色以外の光は吸収されてしまうため赤色に見え、サファイアは青色以外の光は吸収されてしまうため青色に見えます。
同じように不純物が含有した場合でも、微粒子が含有した場合はその不純物自体が色を発することもあります。
不純物の含有②微粒子の含有
微量成分が含有したように、結晶する過程で別の鉱物の微粒子が混ざり込むと宝石が着色されます。
成分の時は色の変化はありつつも透明度を保つこともあるが、微粒子が含有した場合は透明度が落ちてしまうため半透明〜不透明な宝石が形成されます。
碧玉・めのう(石英)の着色要因として有名です。
発色の要因③原子が欠け、光の吸収が起こる
鉱物を構成する原子の一つが欠落した時、電子が捕捉されます。
その捕捉された原子によって光の吸収という現象が起こり発色の原因の一つとなります。
ダイヤモンドは無色透明が一般的には有名ですが、じつはカラーダイヤモンドと呼ばれる12色のダイヤモンドが存在します。
そのうちのピンクダイヤモンドやブルーダイヤモンドの発色要因は、この原子の欠落による光の吸収です。
発色の要因④放射性物質や放射線により、光の吸収が起こる
自然界にある放射性物質も、宝石が発色する要因の一つとなります。
放射性物質によって鉱物を構成する原子の配列が乱れたり、放射線の影響で鉱物の電子配列が乱れると、光の吸収が起こます。
先ほどと同様、光の吸収が起こることにより宝石は色を発するのです。
カラーストーンの種類や色ごとに有名な宝石は??
カラーストーンにはどんな色やどんな種類の宝石があるでしょうか?
それぞれの宝石がもつ意味や効果も一緒にご紹介します。
赤色の宝石
情熱的な赤色の宝石を代表するのは、ルビー。
世界三大宝石と呼ばれる宝石の一つで、「情熱・愛情・威厳・勇気・仁徳」の石言葉を持ちます。
恋愛成就や仕事の活力など、オールラウンドへのお守り効果を発揮するパワーのある石です。
ピンク色の宝石
女性らしく可愛い印象のあるピンク色の宝石の一つは、ローズクオーツ。
ほんのりした半透明色のピンク色を発し(中には透明もある)、ヴィーナスの医師とも言われます。
「真実の愛、真実の美」という石言葉を持ち、恋愛運をあげてくれる宝石として有名です。
オレンジ色の宝石
温かみがあって心を和ませてくれるオレンジの宝石で代表的なのは、トパーズ。
仲間意識やコミュニケーションをあげてくれる効果を持ち、石言葉は「友情、友愛、希望、潔白」です。
黄色の宝石
明るい印象を持つ黄色の宝石の一つは、シトリン。
石言葉は「繁栄、成功、富、幸福、希望」で、気持ちを前向きにしてくれる効果や金運アップの効果があり、新しく何かを始めるときのお守りとして持つのもオススメです。
黄緑色の宝石
爽やかさのある黄緑色の宝石の一つは、ペリドット。
太陽の象徴、知性の石とも呼ばれ、「幸せ・夫婦の愛・平和」という石言葉を持ちます。
パートナーとお揃いで身につけると、いつまでも仲良く幸せになれるとも言われています。
緑色の宝石
絆や調和を彷彿させる緑の宝石の一つは、エメラルド。
世界三大宝石の一つで「幸運・幸福・愛・健康」の石言葉を持ちます。
愛の力が強い石で、恋愛成就の効果や心と体を癒してくれる効果もあります。
水色の宝石
クールで涼感のある水色の宝石の一つは、アクアマリン。
海のイメージの強い石で、「勇敢、聡明、沈着、幸福、富」という石言葉を持ちます。
精神的に落ち着かせ、穏やかで平和な気持ちにさせてくれる効果があります。
青色の宝石
冷静で誠実なイメージのある青色を代表する宝石の一つは、サファイア。
青色は希少性が高い宝石で、「成功、誠実、慈愛」という石言葉を持ちます。
平和を保ち、一途な思いを貫くという意味も込められているそうで、かつてチャールズ皇太子が故ダイアナ妃に送った結婚指輪の宝石だったことは有名です。
ピンク色なら1月の誕生石ガーネットもおすすめ
カラーストーンの中でも人気がある誕生石。
今回は1月の誕生石、ガーネットのジュエリーを紹介します。
ジュエルフジミの「F」からでているロードライトガーネットのイヤリングは、ピンク色の光を放つジュエリー。
ロードライトガーネットは、心や精神力を高めて前向きな気持ちにしてくれる効果を持つ宝石なので、人間関係に悩んでいる方やコミュニケーション能力をあげたい方、または1月の誕生石なので1月生まれの方へおすすめの商品です。
リーズナブルな価格でありながら、宝石の個性を生かすシンプルで上品なデザイン。
自分で買う初めてのジュエリーや、友達・彼女へのプレゼントにぜひご検討ください。
まとめ
偶然が重なった結果でないと、綺麗な状態で宝石に色がつくことはありません。
神秘的な現象が重なることで出来上がることを知ると、宝石の持つ意味や効果も深みのあるものに感じます。
身につける人の求めているものやスタイルに合う意味を持った宝石を選んで楽しんでくださいね。
運営者情報
監修・運営者 | 株式会社 ジュエル フジミ |
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